私たちは株式市場と聞くと、反射的にいわゆる証券取引所のことを頭に思い浮かべがちですが、実は株式市場には「発行市場」と「流通市場」の二つがあり、私たちが一般的に株式市場と呼んでいるのは、実際に売買が行われる後者の流通市場の方です。
これに対してPrimary Marketとも呼ばれる発行市場には、証券取引所のような実際の市場があるわけではなく、株式を発行するための過程を担う機能を果たしています。
そして発行された有価証券である株式を流通市場で投資家同士が売買を行います。株式市場で一般の個人投資家が売買することができるのは、その市場に流通している株式だけです。そしてこのように市場で売買可能な株式は上場株式と呼ばれます。上場する際には、その市場の求める様々な基準を満たす必要があり、実際に上場することができるのは4000社に一社と言われるほど、狭き門でもあります。
しかし、必ずしも大企業であれば上場しているわけではなく、経営的な戦略やその他様々な理由であえて株式を上場しないことを選択する企業も少なくありません。日本ではサントリーやJTB、竹中工務店は優良企業として知られていますが、いずれも未上場の企業です。
また、日本国内においても複数の株式市場があり、東証と呼ばれる東京証券取引所一部の上場基準が最も厳しく、マザーズなど比較的最近できた市場は上場審査が緩い分、企業の値動きも激しいと考えられています。このように一言に株式市場といっても様々であることを覚えておく必要があります。
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